2010年9月7日火曜日

IFA2010 Philips社が裸眼3Dの56型ディスプレイ,4K2Kパネルで

月3日からドイツのベルリンで開催中の民生機器関連の展示会「IFA2010」で,オランダRoyal Philips Electronics社が裸眼で3次元(3D)映像を見られる大画面液晶ディスプレイの試作機を展示した。仕様や製品化時期などの詳細は明らかにしていないが,「未来の3D(3D of the future)」と題した技術展示だ。

 画面サイズは56型。3D関連技術を開発するオランダのDimenco社と共同開発した。同社は,Philips社出身者が立ち上げたベンチャー企業だ。

 液晶パネル前面にレンチキュラ・レンズを配置する方式で実現した。画素数は「QFHD」としており,3840×2160画素の,いわゆる「4K2K」と見られる。3D映像を見ることができる視野角は120度で,その間に15点の最適な視聴のポイントがあるという。

 Philips社は,レンチキュラ・レンズ方式の大画面3Dディスプレイを業務用に販売しており,その技術を応用したものと見られる。

 このほか,会場では,トルコのVestel社や中国のTCL社などの家電メーカーが,40型程度の裸眼式3Dディスプレイのデモを見せていた。

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